M1 グランプリ2019 ⑦ミルクボーイ
7. ミルクボーイ
1位 681点
松本 97 ①
上沼 98 ①
巨人 97 ①
志らく97 ①
礼二 97 ①
富澤 96 ①
塙 99 ①
コーンフレーク 4分0秒
松本「いったりきたり漫才とでも言うんでしょうか、揺さぶられたなぁ〜。これぞ漫才っていう、久しぶりに見してもろた。
ただコーンフレークにミルクボーイでもうミルクかかっちゃってる」
上沼「一番笑った。ネタのセンス。この角度のセンスを持ってくるには考えられない顔立ち。」
塙「誰がやっても面白いネタプラスこの人達がやったら一番面白いってのがベスト。人の力と言葉の力とセンスが凝縮されてたのでほぼ100点」
富澤「おじさんがコーンフレークだコーンフレークじゃないってそれだけでもう」
石田「ポップなテーマじゃないですか。
凄い誰でも親しみやすいテーマの、あるあるとないないで構成されてる。
このあるあるとないないがめちゃめちゃポップ。これで笑いやすい空気にしといて、このないないでめちゃめちゃキツい偏見を言っていく。
本来このドギツい偏見だけやったらお客さんも笑いにくい。でもポップの二階建てがあるから偏見がこの続きで見れるからファニー。
どんどん飛んでいける。」
内海「ウケてました?」
皆「めちゃめちゃウケてた」
小藪「ネタやってるときは?」
内海「緊張して、間違えへんようにってだけで訳わかってないです」
小藪「ある程度のキャリアあって、大舞台とはいえど、やってるときに、もう相方の声しか聞こえない?」
駒場「そうですね、もうそれを聞き逃さんようにするだけで、そのリズムだけしか」
川島「スタジオ裏いましたけど、みんなそりゃウケてましたけど、ミルクボーイん時だけ客がドンドンと足踏みがもうWE WILL ROCK YOUくらいの、ドガーンなったんすよ。
ここまで笑かしたんは初めて見ました。」
土屋「ずーっとM1挑戦しながら、思い描いていた夢みたいな勝ち方。ちょっと泣きそうになった。」
飯哲「老若男女都会田舎大人子供春夏秋冬に関わらず笑える」
小藪「お経みたい」
西田「仏教やってるから」
川島「老若男女と大人子供って一緒ちゃうんか」
小藪「あと春夏秋冬ってなによ、漫才あんま季節選ばんねん」
これくらい抽象的な紹介が◎
ウケ 10
技術 9
発想 10
構成 9
好み 9
圧巻。
システムがわかってからもことごとく想像を超えてきたと思ったら凄く共感するあるあるとかでずーっと笑ってしまう。
圧倒的にウケてた。
霜降りがラジオであの場にいたらちょっと聞こえにくかったと言ってた。
ただ案外笑い待ちとかはせずに、内海の高めの声が聞こえたらみんなが笑うよりも聞こうとして一瞬静かになってた。
内海の声は相当素晴らしかった。
緊張でウケてる実感がなかったと言っていたがそれが功を奏したかもしれない。
変に笑いを待ってリズムを崩すより自分たちのリズムを守った結果が成功した。
お客の笑いがおさまるのを待つのではなく喋ることで笑いをおさめさせるような主導権を完全に内海が握っていた。
勿論そこに至るまでに内海が喋ることが全て面白いから聞きたいと思わせていたからこそだが。
一番最初のコーンフレークも言い方に気をつけていてそこでコーンフレークというリズムを植えつけてるからこそそこからのコーンフレークがラップの韻のように聞き心地がよくなる。
まあ10年くらいこの型をやっているらしいので染みついて身体が1番ウケるテンポを理解してたのかも。
それに内海は見た目も完璧。
同じネタをニューヨークがやったらここまでウケないと思う。あの角刈りの人がとんでもない偏見を言っても悪意を感じない。
それに加えて服装の色味や駒場の相槌も抑えていることでとにかく内海のジェスチャーと発する言葉が際立つ。
だからこそ五角形やスカーフの虎が鮮明にイメージできるようになった。
言葉だけでも笑わせられる素晴らしい漫才でした。
ツカミも良かった。あれがないと最初の導入部分が静かなのでエンジンかかるのが遅れたと思う。
石田の意見の通りで助走がしっかりしててエスカレートの具合が完璧。誰も追いていかれないのに予想を下回ることがない。
それだけ盛り上げて客もあのやりとりのリズムに慣れてきてさあ次はどうするんだっていう完全に待ちきったところで、オカンがコーンフレークじゃないって言ってたで完全に緩和した。
過去最高点も納得。出番順も良かったしね。